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好きな漫画や本の感想、少しですが二次創作(リボーン)もあります。

by topsy-cat

犬夜叉 インタビュー、コメントで知った犬夜叉恋愛事情

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赤い彼岸花の花言葉は「思うのはあなた一人」


犬夜叉はメインの登場人物が驚くほど少ない漫画なのに、何故か恋愛だけは多いと言う💦
少年漫画らしからぬ少年漫画なのですが、成就したカップルは意外と少ないです。

犬夜叉×かごめ (最終回に無事成就💖)
この作品の主役カップルですね。ラストは現代に帰ったかごめが戦国時代を選び犬夜叉と再会。
高橋先生の「かごめの恋を成就させました」でめでたく二人は結ばれる結末で幕をとじました。
桔梗が登場してすったもんだしてましたが、先生のコメントを読むと
桔梗はかごめの恋仇と言うよりかごめを成長させるための試練として描かれていた様です。
かごめの恋のライバルは最初からおらず、恋の障害としてあるとしたら戦国か?現代か?
どちらを選ぶか、どっちを選んでも別れの痛みは付いてくる、が一番の障害だったと思います。
2019年11月発売の高橋留美子本から
 それまでの作品は主役男女が喧嘩して話を盛り上げているようなところが多かったけど
 『犬夜叉』はなるべくそれを描かず、かごめは今までのヒロインより危険が戦国時代に
  何度も戻るような責任感の強い女の子にしたかったそうです。
  犬夜叉と離れて家族・友人達と暮らした高校生活は、かごめがこれからどんな場所で
  生きて行くにしても彼女の心の宝になってると思うそうです。)
  

弥勒×珊瑚 (最終回に結婚、出産が判明💖)
主役カプを差し置いて、求婚、結婚、出産を成し遂げたサブキャラカップルです。
すごいですね💦この二人、るーみっく作品では異色カップルなんですよ。
普通、るーみっく作品は登場時から男女の矢印が決まっており途中ライバルキャラが
出ようと最初に決められた矢印どうりの男女カプが確定するのが常識です。
反対に矢印が無いフリー単体で登場したキャラは話でどれほど親密になっても恋人には
ならず、新たなお相手キャラがそれぞれ登場するのがこれまたるーみっく作品の常識。

そんな常識を唯一(今のところ)覆したカップルが弥勒と珊瑚なんですね。
犬夜叉は他の作品と違って話が繋がったストーリー漫画なので、恋愛の為だけに
話と関係の無いキャラを出すのが難しかったってのが一番の理由かもしれません。
あと高橋先生が珊瑚には奈落の悪を読者に感じさせるため、わざと不幸な目に合って貰った
から最後は幸せになって欲しくて弥勒と結婚させたとのコメントがこのカップル誕生秘話でした。
2019年11月発売の高橋留美子本から
 弥勒と珊瑚が愛し合うようになったのは話が進んで行く過程で流れに任せたら
 結果的にそうなった感じです。珊瑚も壮絶な過去を背負ってしまったので
 それを包み込めるのは弥勒しか居ないかな、と思ったそうです。)

犬夜叉×桔梗 (単行本47巻で桔梗死亡)
この二人の出会いから物語の全てが始まる、『犬夜叉』の根源と言って良い二人です。
ただ、恋人同士だったのか?と言うと設定ではお互い気持ちを知りこれから恋人同士に
なる直前に鬼蜘蛛の横恋慕で引き裂かれた状態なので、両片思いコンビが正しいかも?

桔梗は過去の出来事の証人として生き返らせたそうす。当事者抜きには本当か嘘かわからないから。
あと東村アキコ先生との対談で「桔梗は設定上どうしてももう一度死なないといけないキャラ」と
言っておられたので物語の中で犬夜叉と桔梗が結ばれる展開は最初から無かったんだと知りました💦

思えばたびたび死者と生者の時間は違う、死者は生者はこの世で混じわることは出来ないって
話が出てきましたね、あれはそうゆう意味だったんですね。桔梗も犬夜叉も50年前には戻れないと
お互い言ってましたし、桔梗が犬夜叉を殺そうとしたのもこの世で一緒になれないと知っていたから

桔梗が犬夜叉の腕の中で最期を迎えたのは、二度の生も悲恋と責任の人生を送った桔梗への
せめてもの償いだったそうです。それぐらいしてあげなきゃいけないかなと思ったそうです😭

殺生丸神楽  (単行本38巻で神楽死亡・幸せな片思い
神楽の最期は犬夜叉でも一位二位を争う名場面ですね。
それも神楽が殺生丸に恋している設定があったからだと思います。
奈落に利用され続け殺されると言う残酷さを恋と一面の花畑な舞台が緩和し綺麗なものに変えました。

ワイド版に知りましたが神楽(分身)の死亡退場はかなり前から、下手したら登場時から
先生の頭の中にあったみたいですね。連載初期からの付き合いが長いキャラだから盛大に
送ってあげたいと何ヶ月も前から最期が盛り上がるようシュミレーションしてたとか
川で助けられた話の時にはすでに最期の構図は出来上がってたんだなーと😭

神楽の殺生丸への恋は最期の悲劇を救うための高橋先生の思いやりでしたが
連載当時、神楽は生き残るかも、殺生丸と恋が始まるかもと一定数の読者を期待させ
死亡という形で悲しみにくれさせた、なかなか罪作りな展開でもあったようです💦
2019年11月発売の高橋留美子本から
 当初、神楽はあそこまで殺生丸と絡ませるつもりは無かったそうです。
 神楽は早い段階で奈落から自由になりたがっていて。ただ、悲しいけど
 神楽が奈落から自由にはなれないので殺生丸や犬夜叉達に冥道残月破を残す
 役割として物語から退場してもらった、そうです。)
 
桔梗奈落(鬼蜘蛛) (奈落、永遠の片思い💦)
実は奈落は高橋先生には犬夜叉』でいないと物語が成り立たない重要キャラだと知りました😅
『犬夜叉』と言う話は奈落(鬼蜘蛛)が桔梗に邪恋を抱いたところから出発しているので最後まで
そう言う事かなと思ったそうです。つまり56巻奈落の片思いでお話が進むという……。

奈落自身は中々素直になれなかったけど単に桔梗が好きだったそうです
でも桔梗の心は犬夜叉一筋で決して振り向いてはくれなかった💦
奈落は満たされず孤独で、弱さもある人間的な妖怪だったそうです。
だから桔梗を殺してしまった後の奈落は「もうなんかどうでもいいや」となってたそうで💦

うーん、奈落のした事は決して許されることでは無いのですが
彼の言動を見ると恋愛の残酷さを感じます。
どんなに想っても相手が自分を好きになる保証は無い、それが恋の現実

アニメと違って原作の奈落は救われたのかイマイチ分かりづらい結末でしたが
四魂の玉と共に消滅することが、桔梗への執着、犬夜叉への憎悪、諸々の感情から
解放される唯一の救済方法だったのかも知れないと今更ながら思うようになりました。
2019年11月発売の高橋留美子本では
 奈落は最後まで悪役に徹してもらったけど、最期、桔梗と同じ元には行けそうにない
 言うことを彼自身分かってるところは作者として同情しながら描いたそうです。)

原作で描かれている恋愛模様はこの5組でしょうかねぇ……。
閑話として七宝の淡い初恋(さつき)めいたお話があるのですが、
ゲストキャラなのでそう深いお話ではありませんでした。

作者インタビューや特典のコメントを読む限り高橋先生って冷静……😅
ファン同士のカプ対立なんて何のその、話に沿ってそのキャラに相応しい行動を
描き進めておられる感じでした。さすが画業40年近く一線で活躍する漫画家さんです💦

2019年11月に発売された「高橋留美子本」
『犬夜叉』は恋愛要素はあるにはあるけど、この作品で描きたい事は別にあったそうです。
壮大なテーマは決めてなかったけど、どのエピソードも愛情は大切絆が大事と言う事を
忘れず描こうと決めていたそうです。恋愛だけが全てでは無かったと言う事ですね101.png

参考資料
ワイド版犬夜叉全30巻 雑誌「ストレンジャー・ソレント」 
雑誌「ダ・ヴィンチ」雑誌「クイック・ジャパン」 雑誌「季刊誌エス」
WEB「35周年記念インタビュー」 WEB期間限定公開「姉プチ、高橋留美子×東村アキコ対談」
2019年追加:高橋留美子本




by topsy-cat | 2017-10-01 17:29 | 犬夜叉